テストステロンが増えるとはどういうことか?
正常な増加
テストステロンは男性の精巣、女性の卵巣、そして男女共通の副腎で生成されます。思春期前の少年は血中テストステロンが低く、10〜14歳頃に下垂体が精巣に刺激を与えて分泌が増加します。その結果、筋肉が発達し、声が低くなり、顔や体の毛が濃くなります。
早熟性思春期
早熟性思春期は、女児では8歳以前、男児では9歳以前に思春期が始まる状態で、テストステロンが過剰に分泌されることが原因です。遺伝的要因や脳の異常、腫瘍の増殖などが関与します。症状は女児の乳房発達や月経、男児の顔毛や陰茎の成長などです。治療はホルモン分泌を抑える薬物療法や腫瘍の外科的除去が行われます。
その他の原因
先天性副腎過形成やテストステロン産生腫瘍など、さまざまな疾患がテストステロン上昇を引き起こします。先天性副腎過形成はコルチゾール不足に伴い早期の男性化が見られ、コルチゾール補充で管理します。男性の精巣がんや女性の卵巣がんもテストステロンを高値にします。外科手術、放射線療法、化学療法で治療します。
テストステロン検査
血液中のテストステロン濃度は血液検査で測定します。男性の正常範囲は300〜1,200 ng/dL、女性は30〜95 ng/dLです。検査は不妊症や勃起不全の評価、女性の男性化症状の原因究明、思春期の進行確認などに用いられます。
テストステロン低下
下垂体機能低下症、精巣機能不全、プロラクチノーマなどの疾患や慢性疾患によりテストステロンが低下することがあります。低テストステロンは思春期遅延や性機能障害を引き起こすため、疑いがある場合は医師に検査を受けてもらうことが重要です。
