排卵機能障害の原因とは?
排卵機能障害とは、卵巣が卵子を放出しない状態を指します。月経が不規則になる、あるいは全く来なくなるといった症状は必ずし目立たないものの、妊娠力の低下や他の健康問題を示すサインです。
卵巣の機能
卵巣は毎月1個の卵子と、エストロゲン・プロゲステロンというホルモンを産生します。出生時に数十万個の卵子が備わっており、そのうち約300個が成熟し排卵されます。排卵は卵子が卵巣から卵管を通って子宮へ移動し、受精すれば妊娠、受精しなければ月経で排出されます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSは卵巣に嚢胞ができる最も一般的な排卵障害です。過剰な糖質摂取によりインスリンが慢性上昇し、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)のバランスが崩れます。その結果、複数の卵胞が成熟せず嚢胞化し、排卵が不規則または停止します。ホルモンバランスの乱れはがんリスクの増加など他の健康問題も引き起こします。
閉経前期(ペリメノポーズ)
閉経前期は閉経直前の3〜6年の期間で、卵巣の機能が徐々に低下します。この時期は月経は続くものの、排卵が不規則になることが普通です。排卵が起こらないとエストロゲンが相対的に優位となり、体内のホルモンバランスが乱れます。
ストレス
精神的・肉体的なストレスは月経周期に影響を与え、遅延や無月経を招くことがあります。大学生やプロのアスリートなど、強いプレッシャー下にある人は特に不規則な周期を経験しやすいです。短期的なストレスは改善されますが、慢性的なストレスは排卵機能を低下させます。
卵巣機能低下(卵巣不全)
化学療法や放射線治療、自己免疫疾患、遺伝的要因などが原因で卵巣の機能が早期に低下することがあります。症状は閉経と類似し、月経停止、性交時の痛み、夜間の発汗やホットフラッシュが見られます。
肥満
肥満はインスリン抵抗性を高め、排卵を妨げます。月経がある場合でも卵子が放出されていないことがあります。特にPCOSを併発している肥満女性は不妊率が高くなる傾向があります。
治療法
診断は血中ホルモン測定や超音波検査で行われます。一般的な治療はクロミフェン柿酸塩などの排卵誘発薬ですが、アジアでは古来からレッドクローバー、ラズベリーリーフ、レディーズマントルといったハーブ療法も用いられています。また、毎朝起床時に基礎体温を測定することで排卵の有無を確認できます。
