副腎機能異常の検査方法

人間の副腎は左右の腎臓の上部に位置し、コルチゾールなどの重要なホルモンを産生します。副腎の機能が低下または過剰になると、さまざまな健康障害を引き起こす可能性があります。医師は以下の検査を組み合わせて、副腎機能の異常を評価します。

副腎機能異常の診断に用いる主な検査

  1. 24時間唾液コルチゾール検査

    最も一般的な非侵襲的検査です。24時間のうち4回(朝・昼・夕方・就寝前)に唾液を採取し、各サンプルのコルチゾール濃度を測定します。日内リズムに沿ったホルモン変動を把握でき、全体的な副腎機能の評価に適しています。

  2. 24時間血清コルチゾール検査

    血液を4回採取し、コルチゾールおよび他の副腎ホルモンの濃度を測定します。採血は侵襲的で手間がかかりますが、唾液検査と同等の精度があります。

  3. 24時間蓄積尿検査

    指定された24時間内に排出された全尿を回収し、総コルチゾール量と副腎ホルモンの総量を測定します。時間ごとの変動は把握できませんが、総産生量の評価に有用です。

  4. ACTH刺激試験(副腎皮質刺激ホルモン試験)

    副腎がACTH(副腎皮質刺激ホルモン)にどの程度反応してコルチゾールを分泌できるかを調べます。まず基礎値の血液検査を行い、続いて筋肉内にACTHを投与。投与後30分と60分で血中コルチゾールを再測定します。反応が不十分な場合は副腎不全(アジソン病)が疑われます。

  5. デキサメタゾン抑制試験(クッシング症候群の評価)

    過剰なコルチゾール産生を検出するために行います。デキサメタゾンを6時間ごとに2日間投与し、24時間目と48時間目に血液サンプルを採取してコルチゾール濃度を測定します。同期間に24時間蓄積尿も2回採取し、尿中ホルモンレベルを評価します。

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