うつ病と副腎不全の症状の違いと注意点

副腎不全(アジソン病)は、約10万人に1人の割合で発症する稀な内分泌疾患です。ホルモンバランスの崩れにより様々な症状が現れ、うつ病と似通った症状が多いため、誤診されやすいと指摘されています。

疲労感・倦怠感

副腎不全ではホルモン(特にコルチゾール)の減少に伴い、全身のエネルギーが低下し、強い疲労感や筋力低下が起こります。コルチゾールは血糖と血圧の維持にも関与しているため、これらが低下するとさらに倦怠感が増します。うつ病でも同様の疲労感が頻出するため、鑑別が難しいことがあります。

低血糖・低血圧

副腎から分泌されるコルチゾールはインスリンの作用を調整し、血圧を保つ役割を持ちます。副腎機能が低下すると、血糖値が下がりやすく(低血糖)、血圧も低下(低血圧)します。これらの症状はうつ病の身体症状と重なることがあります。

消化器症状

副腎不全の患者は食欲不振、下痢、吐き気、便秘、腹痛、嘔吐などの消化器症状を訴えることがあります。食欲不振はうつ病でもよく見られるため、診断時に注意が必要です。

その他の症状

体重減少、皮膚の色素沈着、塩分欲求、起立時のめまい、関節痛・筋肉痛なども副腎不全の代表的な症状です。特に体重減少や関節・筋肉痛はうつ病でも報告されることがあり、症状の重なりが診断を複雑にします。

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