閉経期の不安とホルモン補充療法

閉経期には、気分の変動・不安・ほてり・膣の乾燥などの症状がよく見られます。これは卵巣がエストロゲンとプロゲステロンの産生を減少させるために起こります。多くの女性は45〜55歳で閉経を迎え、子宮摘出手術(外科的閉経)後にも同様の症状が現れます。

従来の治療

  • 不安やその他の閉経症状の治療として、長年医師はホルモン補充療法(HRT)を処方してきました。HRTは主にエストロゲンで、プロゲステロン様作用を持つプロゲスチンと併用されることが多いです。この治療は、心疾患や骨粗鬆症などの重篤な疾患から高齢女性を守ると考えられていました。

研究結果(発見)

  • 2002年に実施された大規模臨床試験「Women's Health Initiative」の結果、ホルモン療法は不安やホットフラッシュなどの症状緩和に有効である一方、心疾患、乳がん、脳卒中、血栓のリスクがやや上昇することが明らかになりました。

あなたへの意味

  • リスクは公衆衛生上の懸念となりますが、個々の女性にとっての危険は小さいです。たとえば、エストロゲン+プロゲスチンを服用した1万人の女性のうち、1年で心疾患が7件、脳卒中が8件、乳がんが8件、血栓が18件増加すると推定されています。

推奨事項

  • メイヨークリニックによれば、中等度から重度の閉経症状(不安など)に悩む女性には、短期間のホルモン療法の利益がリスクを上回ります。また、短期間のエストロゲン投与は骨粗鬆症、結腸がん、閉経初期の心疾患予防にも役立つ可能性があります。

現在の研究

  • 現在、「Kronos Early Estrogen Prevention Study」という臨床試験が進行中で、閉経初期におけるエストロゲン使用と心疾患の関係を調査しています。結果は数年後に期待されています。

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