閉経・アンドロポーズにおける天然ホルモン増強療法

閉経

女性は最後の月経から12か月経過すると閉経と診断されます。閉経は病気ではなく、加齢に伴う自然な現象です。若い時期はエストロゲンが月経周期を司りますが、閉経が近づくにつれてエストロゲン産生が減少し、最終的に月経が止まります。

閉経の主な症状

  • 不規則な月経、膣の乾燥、夜間の発汗、気分の変動、集中力の低下、顔の毛が増える、声が低くなる、髪が薄くなる、乳房のハリが減少するなど。
  • これらの症状は閉経前数年から現れ、月経が完全に止まると徐々に軽減します。

アンドロポーズ

男性の成長と性機能を司るテストステロンが加齢とともに減少する現象をアンドロポーズと呼びます。医学的にはまだ広く認められていませんが、多くの男性が自然療法や代替医療で対策を求めています。

アンドロポーズの主な症状

  • エネルギー低下、性欲・性機能の低下、睡眠パターンの変化、体脂肪増加、筋力低下、抑うつ感など。
  • 男性の場合、ホルモン低下は数十年にわたりゆっくりと進行するため、症状が微妙で気付きにくいことがあります。

従来のホルモン療法

閉経症状の緩和には長年、エストロゲンとプロゲステロンを錠剤、皮膚パッチ、膣用クリームなどで投与するホルモン補充療法(HRT)が用いられてきました。2002年のWomen's Health Initiativeの研究で、心血管疾患、脳卒中、血栓、がん、胆嚢疾患のリスクが増大することが指摘されました。

男性へのホルモン療法は未承認で、2008年のNIHの報告ではアンドロポーズ自体が科学的に証明されていないと結論付けられました。

天然ホルモン増強療法(バイオアイデンティカルホルモン)

植物由来のホルモンを用いたバイオアイデンティカルホルモン療法は、従来のHRTの代替として注目されています。女性用製剤はエストロン、エストラジオール、エストリオールが中心で、男性用はテストステロンや微細化プロゲステロン、場合によっては成長ホルモン(HGH)を含みます。

これらの製剤はオンラインや自然食品・サプリメント店で入手可能で、抗老化専門医が唾液検査の結果に基づき個別に調合します。

しかし、米国FDAはバイオアイデンティカルホルモンの安全性・有効性を正式に認可しておらず、閉経やアンドロポーズへの効果やリスクを裏付ける包括的な科学的研究は現時点で存在しません。

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