ホルモンペレット療法(自然ホルモン療法)
ホルモンペレット療法(自然ホルモン療法)は、皮下に微小なペレット状のバイオアイデンティカルホルモンを埋め込む手技です。痛みはほとんどなく、主に更年期症状の緩和に用いられます。ペレットは臀部側面の皮下に配置され、植物由来のホルモンが徐々に放出されます。
ホルモンの種類
ペレットに含まれるホルモンはすべてバイオアイデンティカルで、人体のホルモンと分子構造が完全に一致します。主にテストステロンまたはエストラジオール(女性にとって最も重要なエストロゲン)を使用します。
製造・投与プロセス
ペレットは大豆から抽出した原料で作られ、テストステロンまたはエストラジオールのみを含むもの、または微量のステアリン酸を添加したものがあります。皮下に埋め込まれると、約3〜6か月で完全に溶解し、ホルモンが徐々に血流へ放出されます。大豆由来ですが、一般的に大豆アレルギーの方でも問題は起きにくいとされています。
主な使用目的
更年期およびプレ更年期に伴う様々な症状の緩和に用いられます。具体的には、気分の変動、イライラ、ホットフラッシュ、夜間の発汗、動悸、膣の乾燥などです。
治療の目的
体内に埋め込まれたペレットは、まるで新しい卵巣のように機能し、徐々にホルモンを血中に放出します。これにより、自然なホルモンバランスの回復を目指します。
ホルモン補充療法(HRT)との違い
ホルモンペレット療法は、従来の経口や経皮型ホルモン補充療法(HRT)の代替として選ばれることがあります。特に、心筋梗塞や乳がんのリスクを懸念する患者さんにとって、皮下ペレットは比較的安全性が高いとされています。
