アディソン病の症状と治療法
アディソン病は副腎の機能不全により起こり、コルチゾールとアルドステロンの分泌が低下します。進行が緩やかで自覚しにくいことが多く、適切な診断と治療が必要です。
影響を受けやすい人
メイヨークリニックによると、30〜50歳の男女に発症しやすく、特定の人種に偏りはありません。ジョン・F・ケネディ大統領も若年期に診断されたことで知られています。副腎機能低下はストレス耐性や血圧維持に影響します。
原因
主な原因は結核や副腎出血、その他の感染症、自己免疫疾患(例:全身性エリテマトーデス)です。また、喘息や炎症性疾患の治療で長期間ステロイドを使用し、急に中止した場合も副腎が萎縮し発症します。
主な症状
メイヨークリニックが示す典型的な症状は、筋力低下・倦怠感、食欲不振・体重減少、皮膚の色素沈着(暗くなる)、低血圧や失神、塩分欲求です。さらに、吐き気・下痢・嘔吐、関節や筋肉の痛み、イライラやうつ状態も見られます。
アジソニアン・クライシス(急性副腎不全)
未治療のアディソン病が進行すると、急性危機(アジソニアン・クライシス)を起こすことがあります。症状は嘔吐、腰痛、低血圧、血中カリウム上昇などです。外傷、感染、強いストレスが引き金となります。ストレスは血圧上昇やアドレナリン・コルチゾールの分泌を促すため、ホルモン欠乏状態の患者では致命的です。
治療法
早期診断なら、欠乏した副腎皮質ホルモンを補う薬剤が中心です。フロリネフ(フルドロコルチゾン)やコルテフ(ヒドロコルチゾン)などが使用され、プレドニゾンでコルチゾールを代替することもあります。アジソニアン・クライシス時は、点滴で生理食塩水、ヒドロコルチゾン、ブドウ糖を速やかに投与します。
