ホルモン療法の長所と短所

ホルモン療法(ホルモン補充療法)は、主に更年期障害の症状緩和を目的として用いられます。エストロゲンとプロゲステロンのサプリメントを補うことで、女性の体内で減少するホルモンを補完し、様々な効果とリスクが生じます。自然療法を選ぶ女性もいれば、サプリメントによる直接的な効果を求める女性もいます。

骨密度低下の予防

加齢に伴いエストロゲンとカルシウムが不足すると、骨が脆くなり骨粗鬆症のリスクが高まります。ホルモン療法とカルシウム補給を併用することで、骨密度の低下を抑え、骨折リスクを軽減できる可能性があります。

ホットフラッシュと夜間発汗の軽減

更年期の代表的な症状であるホットフラッシュや夜間の発汗は、顔や首の赤み、心拍数の増加、過度の発汗などを伴います。ホルモン療法はこれらの症状を和らげ、睡眠の質向上と不安感の軽減に寄与します。

心血管疾患への影響

心疾患の既往がある更年期女性にとって、ホルモン療法は心血管リスクを低減させる可能性があります。エストロゲンはLDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げる働きが報告されており、心臓病の予防に役立つと考えられています。

血栓リスク

血栓症の既往がある女性は、ホルモン療法の使用を慎重に検討すべきです。ホルモン補充により血栓形成のリスクが高まり、脳卒中や肺塞栓など重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

乳がんリスク

2009年2月5日付の『New England Journal of Medicine』によると、エストロゲンとプロゲステロンを5年以上併用した女性は乳がんリスクが約2倍に上昇することが報告されています。ただし、エストロゲン単独での使用については同様のリスクは確認されていません。ホルモンを中止すれば、リスクは1年以内に元に戻ります。

結論

ホルモン療法は一概に良いとも悪いとも言えません。個々の健康状態や既往歴を踏まえて、医師と十分に相談し、最適な治療法を選択することが重要です。

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