甲状腺とは?働きと影響を徹底解説

甲状腺

甲状腺は首の前部、気道のすぐ下に位置する小さな蝶形(ちょうがた)の内分泌腺です。主に甲状腺ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)を産生し、代謝・成長・発達を調節します。

甲状腺はどのように働くか

T3 と T4 は血流に放出され、全身の細胞へ運ばれます。細胞表面の受容体に結合すると、遺伝子発現やタンパク質合成が変化し、さまざまな生理的反応が引き起こされます。

甲状腺ホルモンの主な作用

  • 代謝促進:細胞のエネルギー消費が高まり、基礎代謝が上昇します。これにより体重減少や食欲増進、緊張感が生じることがあります。
  • 成長・発達:子どもや思春期の骨や脳の発育、性成熟に不可欠です。
  • 生殖機能:女性の月経周期や男性の精子生成を調整します。
  • 精神状態:ホルモン不足はうつや不安を、過剰はイライラや不眠を引き起こすことがあります。

甲状腺疾患の原因

  • 自己免疫疾患:橋本甲状腺炎は最も一般的で、免疫系が甲状腺を攻撃し炎症と機能低下をもたらします。
  • ヨウ素欠乏:甲状腺ホルモン合成に必要なヨウ素が不足すると、甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)を引き起こします。
  • 薬剤:特定の薬がホルモンの産生や作用を妨げることがあります。
  • 甲状腺がん:まれですが、甲状腺に腫瘍ができることがあります。

甲状腺疾患の治療法

  • 薬物療法:甲状腺機能低下症にはホルモン補充薬、過剰症(甲状腺機能亢進症)にはホルモン合成抑制薬が使用されます。
  • 外科手術:がんや大きく肥大した甲状腺の除去が必要な場合に行います。
  • 放射性ヨウ素療法:甲状腺組織を破壊し、過剰なホルモン産生を抑える治療法です。主に甲状腺機能亢進症やがんに用いられます。

甲状腺疾患の合併症

  • 体重増加、倦怠感、筋力低下
  • 便秘、乾燥肌、脱毛
  • 月経不順や不妊
  • 心血管系リスクの増大(心疾患など)

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