HPVは口に入れることができるのか?

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、成人に最も多く見られる性感染症のひとつです。米国では毎年約620万人が新たに感染し、約2000万人が活動性感染を抱えています。

HPVについて

HPVは130種以上の型が存在し、主に性器・肛門の皮膚や粘膜に感染しますが、口腔内にも見られることがあります。CDCのデータによれば、既知の型のうち約30種が性行為を介して感染します。感染部位には小さなイボや病変ができることがありますが、口腔内の感染は目に見えにくいことがあります。

有病率

米国の調査では、成人の約80%が一生のうちに少なくとも1型のHPVに感染すると推定されています。20〜24歳の若年層では半数以上が現在もしくは過去に感染しており、特に大学生の間で感染率が高いです。

HPVの感染経路

HPVは感染者の皮膚や粘膜が、未感染者の皮膚や粘膜と直接接触することで広がります。性交渉時に陰茎、膣、肛門、口腔内の粘膜が接触することで感染し、感染部位にイボやブレスターができることがありますが、症状が出ないことも多く、知らずに感染を拡げることがあります。

口腔内HPV感染

口腔内HPVの最も一般的な感染経路はオーラルセックスです。キスでも感染リスクがあります。口腔内の柔らかい粘膜はウイルスが増殖しやすい環境であり、血液や体液ではなく皮膚・粘膜の直接接触で感染します。そのため、短時間の接触でもリスクが生じます。コンドームは一定の防護効果がありますが、性器周辺の皮膚は完全に覆われないため、100%の防御はできません。

口腔HPVに関するその他の情報

稀に、HPVに感染した母親から出生時に新生児が感染し、呼吸器乳頭腫症(RP)を引き起こすことがあります。RPは喉にイボができ、放置すると呼吸障害を招く可能性があります。また、出産時に新生児の性器が感染するケースも報告されています。

予防策

HPVは無症状で広がりやすく予防が難しいですが、以下の対策でリスクを低減できます。

  • 性行為時にコンドームやデンタルダムを使用する。
  • パートナーを一人に絞り、HPV感染が確認されていない相手とだけ関係を持つ。
  • オーラルセックスを行う際は、相手が感染している可能性が低いことを確認する。
  • 女性向けのHPVワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんの原因となる特定の型に対して有効です。

これらの対策を組み合わせることで、口腔内HPV感染のリスクを大幅に減らすことができます。

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