低血糖のサインと症状
低血糖(低血糖症)は、血糖値が正常範囲を下回る状態です。糖尿病患者に多く見られますが、がんなどの疾患や栄養バランスの悪い食事でも起こり得ます。体は通常、血糖値(血中ブドウ糖)を一定に保ちますが、低血糖になると急激に低下します。糖尿病の場合、過剰なインスリン投与が主な原因です。
軽度低血糖
- 血糖値が70 mg/dL未満になると軽度低血糖とされます(米ミシガン大学健康システム)。主な症状は、吐き気、激しい空腹感、神経過敏や不安感、心拍数の増加、震えです。米国糖尿病協会は、糖尿病患者はグルコースタブレット3枚やフルーツジュース半カップなどで自己対処できるとしています。
中等度低血糖
- 血糖値が55 mg/dL未満になると中等度低血糖です。脳はブドウ糖を主なエネルギー源とするため、神経系に影響が出ます。症状は、気分の変化、混乱、集中困難、視界のぼやけ、頭痛、脱力、歩行困難、構音障害などです。この段階でも自己対処が可能です。
重度低血糖
- 血糖値が35〜40 mg/dL未満になると重度低血糖と診断されます。痙攣、体温低下、意識喪失、最悪の場合昏睡に至ります。緊急治療が必要で、グルカゴン注射や救急搬送が推奨されます。放置すると不可逆的な脳障害や心臓障害、最悪死亡に至る恐れがあります。
