子どもの血糖管理について
事実
子どもも大人と同様に、血糖(ブドウ糖)の濃度は膵臓から分泌されるインスリンによって調整されます。インスリンは血中のブドウ糖を体の細胞へ取り込み、筋肉や臓器のエネルギー源とします。通常は自動的にバランスが保たれますが、子どもではこのプロセスが乱れることがあり、血糖が過度に高くなったり低くなったりします。いずれの極端も健康や行動に問題を引き起こす可能性があります。
糖尿病
血糖が危険なほど高くなる場合、糖尿病の可能性があります。小児の糖尿病は主に1型で、自己免疫疾患により膵臓がインスリンをほとんど、または全く産生しなくなります。血糖を適切に管理し、バランスの取れた食事とインスリン投与が必要です。血糖が上昇し続くと、視力低下、失神、昏睡、最悪の場合は死に至ります。
低血糖
血糖が過度に低下すると、体はエネルギー不足に陥ります。これを低血糖と呼びます。糖尿病児ではインスリン投与量が多すぎる、食事を抜くなどが原因です。糖尿病でない子どもでも、飢餓状態、薬剤の副作用、過インスリン症などの代謝異常で低血糖になることがあります。
行動への影響
血糖上昇が子どもの行動問題と関連するという研究結果があります。糖分と多動性の直接的な因果関係は示されていませんが、血糖が高いと興奮や不安、集中力低下が起こりやすくなります。血糖が上がるとインスリンが過剰に分泌され、逆に血糖が急降下するとアドレナリンが放出されます。このホルモンの作用で子どもは興奮状態になり、問題行動が現れることがあります。
考慮すべき点
子どもは大人に比べて血糖の急激な変動に敏感です。高血糖後の低下幅が大きく、低血糖時のアドレナリン反応も強く出ます。そのため、血糖管理は大人以上に細やかな観察と適切な対策が求められます。
