フィブリン測定の手順と必要な器具

フィブリンは血液凝固カスケードの最終段階で産生されるタンパク質で、長い繊維状の鎖が血管損傷部位で網目状に形成され、血小板を捕らえて血栓を作ります。深部静脈血栓症、肺塞栓症、播種性血管内凝固症が疑われる場合、血栓分解産物である D-ジマーを測定してフィブリン産生を評価します。現在の D-ジマー検査は 20 分以内に結果が得られます。

必要なもの

  • FDA 承認済みの高速全血凝集型 D-ジマー検査キット
  • 秒針付き時計またはタイマー
  • ピペット
  • ピペットチップ(3 本)
  • 試験管ホルダー
  • 使い捨て手袋
  • 検査用全血サンプル
  • D-ジマー陰性が確認された全血サンプル(コントロール用)

検査手順

  1. 試薬の準備と試料の混合

    キットに含まれる試薬を室温(20 ℃以上)に最低 20 分置き、血液サンプルをよく混ぜて沈殿させません。試験管ラックに血液試験管をセットし、アグルチネーショントレイを 1 枚取り出します。トレイには「陰性コントロール孔」と「検査孔」の 2 つのウェルがあります。

  2. サンプルの分注

    新しいピペットチップを使用し、各ウェルに血液 10 µL を滴下します。使用済みチップは生物危険廃棄容器へ捨てます。

  3. 試薬の添加と撹拌

    陰性コントロール孔に陰性コントロール試薬を 1 滴、検査孔に検査試薬を 1 滴加えます。キットに付属の撹拌棒で各孔を 3〜5 秒間、全体に試薬が行き渡るように混ぜます。撹拌棒は同様に廃棄します。

  4. 反応の促進

    トレイ全体を優しくロッキングしながら 2 分間保温します。その後、2 つの孔を比較します。

  5. 結果の判定

    検査孔に凝集(凝固・塊状)が認められれば陽性です。陰性コントロール孔は凝集がなく、検査孔と明らかに差があることが必要です。差が見られない場合は検査無効とします。

  6. 品質管理(陽性結果が出た場合)

    陰性が確認された全血サンプルで同様の手順を実施し、試薬の有効性と汚染の有無を確認します。

  7. 品質管理の実施

    新しいトレイに陰性全血 10 µL を両孔へ分注し、検査孔に陽性コントロール試薬を 1 滴加えます。検査孔に明確な凝集が現れ、陰性孔に凝集が無ければ試薬は正常です。凝集が見られない場合は試薬が劣化している可能性があるため、全検査をやり直し、必要に応じて新しい試薬に交換します。

疾患 - 関連記事