アメーバ性肝膿瘍の原因は?

アメーバ性肝膿瘍は、寄生虫Entamoeba histolytica(エンテロメーバ・ヒストリティカ)によって肝臓組織内に膿のたまった空洞が形成される疾患です。感染は無症状の場合もありますが、肝臓に侵入すると発熱や腹痛などの症状が出現し、放置すると他臓器や脳へ広がる危険があります。

概要

寄生虫E. histolyticaは主に口から体内に入り、腸から血流を介して肝臓へ移動し、膿瘍を形成します。アメーバ性肝膿瘍は「肝臓アメーバ症」や「腸外アメーバ症」とも呼ばれます。

地域分布

世界中で感染は報告されていますが、特に人口密度が高く衛生状態が悪い地域で多く見られます。熱帯地域、例えばアフリカ、東南アジア、中南米、インドなどで罹患率が高いです。

診断と症状

米国ではまれですが、過去5か月以内に感染リスクの高い地域へ旅行した人に多く見られます。主な症状は発熱で、腹痛、下痢、寒気、関節痛、発汗、体重減少、食欲不振などが伴うことがあります。症状が出たら速やかに医療機関で診断を受けることが重要です。

予防と対策

  • 汚染された食物や水の摂取を避け、特に糞便で汚染された野菜や果物は避ける。
  • 清潔な飲料水を使用し、食材は十分に加熱または洗浄する。
  • 栄養不良、妊娠、ステロイド使用、高齢、がん、男性同性愛者などは感染リスクが高まるため、特に注意が必要です。

注意点

治療が遅れると膿瘍が破裂し、腹腔や他臓器へ感染が拡がります。最悪の場合、脳へ転移し致命的になることもあります。世界で寄生虫による死亡原因の第3位とされているため、早期診断と治療が不可欠です。

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