高齢者に見られる脱水のサインと症状
脱水の主なサイン
高齢者は身体の変化により脱水しやすく、早期にサインを見逃さないことが重要です。代表的なサインとして、発熱、混乱(認知障害)、尿量減少などがあります。
発熱
脱水の最初のサインとして、突然の発熱が見られることがあります。高齢者の基礎体温は約36.5℃(97°F)と若年者より低めです。そのため、平常時の体温と比較し、38℃以上の発熱が続く場合は脱水が疑われます。体内の水分が不足すると体温調節がうまくいかず、熱が出やすくなります。
混乱・認知障害
脱水が進むと意識が混濁し、イライラしたり、現在の場所や周囲の人が分からなくなることがあります。普段の認知状態を把握しておき、簡単な質問に答えられない場合は脱水の可能性を疑いましょう。
その他の症状
- 筋力低下
- 尿量減少
- 心拍数増加
- 目がくぼむ
- 額や胸骨の皮膚がたるむ
上記の症状が複数同時に見られる場合は、速やかに医師の診断を受けることが必要です。
治療法
脱水の基本は水分補給です。経口での摂取が可能な場合は、電解質を含む飲料(例:ペディアライト)を与えます。自力で飲めない場合は、医師の判断で点滴による静脈内補液が行われます。
脱水の原因
高齢者が脱水しやすい背景には以下の要因があります。
- 体内水分量が若年者より約10%少ない
- 味覚の低下により水分を含む食事への関心が低くなる
- 喉の渇き感覚が鈍く、飲水量が不足しがち
- 身体機能の低下により自ら飲むことが困難になる
