嘔吐(はきだし)についての概要
事実
嘔吐は自律的に起こる反射で、ウイルス性胃腸炎(いわゆる胃腸風邪)や過度の飲酒、妊娠初期、薬の副作用、乗り物酔いなどが主な原因です。まれに代謝異常、頭部外傷、虫垂炎などの重篤な疾患でも起こります。自己誘発嘔吐は摂食障害に伴うことが多く、毒物を誤飲した際の緊急処置として行われることもあります。
機能
嘔吐は胃が刺激されたときに発動する防御反射と考えられ、体内への有害物質の吸収を防ぎます。胃腸以外の刺激で嘔吐が起こるメカニズムは完全には解明されていません。妊娠初期のつわりも同様です。
重要性
嘔吐は軽度のものから緊急性の高いものまで幅広く、頭部外傷と併発した場合は頭蓋骨骨折のリスクが高まります。脱水、高熱、腹痛、血液混入がある場合は速やかに医療機関を受診してください。体重管理目的や過食後の自己嘔吐は摂食障害のサインで、専門的な治療が必要です。
影響
通常は軽度ですが、強い・長期的・頻繁な嘔吐は脱水や低カリウム血症などの電解質異常を引き起こすことがあります。また、酸性の嘔吐物が歯のエナメル質を侵食し、特に上顎前歯の内側が損傷しやすくなります。
タイプ
嘔吐は前兆として悪心、発汗、倦怠感、過剰な唾液分泌などが現れます。乾嘔(ドライヘーブ)は胃内容が食道に上がるが口まで出ない状態で、続くと実際の嘔吐に移ります。射出嘔吐は非常に強い力で噴出します。「コーヒーかす嘔吐」は血液が凝固してコーヒーかすのように見えるものです。
