虫垂炎の診断手順
概要
虫垂の炎症が虫垂炎を引き起こします。放置すると虫垂が破裂し、感染性の内容物が腹腔に漏れ出し、重篤な合併症を招くため、早期の診断と治療が必要です。症状は他の腹部疾患と似ていることが多く、診断が難しいことがあります。
診断手順
- 問診と身体検査
患者の既往歴や腹部の不快感を確認し、体温上昇や右下腹部の圧痛(中等度から強い)を評価します。 - 反跳痛の確認
右下腹部を押し、手を離した瞬間に痛みが増すか(反跳痛)をチェックします。 - 血液検査
白血球数を測定し、感染が疑われる場合は上昇していることが多いです。 - 腹部X線撮影
虫垂開口部を塞ぐ硬い便(糞石)が映ることがあります。糞石が原因で虫垂炎が起こることもあります。 - 超音波検査
虫垂の肥大や膿瘍が確認できる場合がありますが、約半数の患者でしか所見が得られません。 - その他の画像検査
バリウム注腸やCTスキャンで炎症部位を明確にし、他の腹部疾患を除外します。必要に応じて腹腔鏡で直接観察することもあります。
