POSSUMスコアの構成要素

構成要素

POSSUMスコアは「Physiological and Operative Severity Score for the enUmeration of Mortality and Morbidity」の略で、患者の生理的状態と手術の重症度の2つの主要項目から算出されます。生理的重症度は年齢、バイタルサイン、血液化学、意識状態、心臓機能などを評価し、手術的重症度は手術の難易度や手術中の出来事、癌の有無などを考慮します。これらの数値は術後予後の目安として医療スタッフに提供されます。

グラスゴー・スコア

患者の意識レベルはグラスゴー・スケールで評価され、POSSUMスコアに組み込まれます。グラスゴー・スケールは開眼反応、言語応答、運動応答の3項目を合計した点数で、最高は15点、最低は3点です。たとえば、目を開け、言語は分かるが混乱している場合は14点、意識不明で反応が全くない場合は3点と評価されます。

バイタルサイン

脈拍・血圧・呼吸状態などのバイタルサインはPOSSUMスコアに重要な情報を提供します。看護師は脈拍や血圧だけでなく、呼吸困難や胸部X線での異常も観察し、循環系の状態(心不全や慢性心血管疾患、投薬状況)も評価します。

検査値

手術前の血液検査結果はPOSSUMスコアに入力されます。特に尿素、ヘモグロビン、白血球数、カリウム、ナトリウムの値が重要です。また、心電図(ECG)で得られた情報も同様に考慮されます。

手術の重症度

手術の重症度は「軽度」「中等度」「高度」「高度+」の4段階に分類されます。例として、虫垂切除や乳房切除は中等度、腸切除や大腿切断は高度、心臓手術や肝臓切除は高度+に該当します。

手術中の出来事

外科医は手術中の出血量、実施した手術の数、緊急手術か選択的手術か、癌の有無、血液・糞便・膿・体液の腹腔への漏出などを記録し、これらの情報をPOSSUMスコアに反映させます。

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