カテコールアミンと非カテコールアミンの違いとは
危険に直面したとき、動物は「闘争・逃走」反応を示します。副腎が刺激され、アドレナリン系が活性化し、交感神経系の働きを模倣するアドレナリン作動薬(シンパトモイミティック)が放出されます。
カテコールアミンとは
カテコールアミンは、ストレスや危機に直面した際に副腎から分泌されるホルモンです。闘争・逃走反応を支えるために、呼吸数、心拍数、血圧、筋力、精神的覚醒度が上昇します。また、血液は皮膚から脳・腎臓・心臓へと再分配されます。代表的なカテコールアミンには、アドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミンがあります。
非カテコールアミンとは
非カテコールアミンは、カテコール構造を持たないアドレナリン作動薬の総称です。α受容体やβ受容体を刺激することで、血管収縮の抑制、筋弛緩、鼻や眼の充血除去、気管支拡張などの効果があります。代表的な薬剤には、エフェドリン、フェニレフリン、アンフェタミン、メタトラミノール、メトキシミンなどがあります。
カテコールアミンと非カテコールアミンの違い
- カテコールアミンは体内で自然に産生されるホルモンであり、常に直接作用します。一方、非カテコールアミンは薬剤であり、直接作用型、間接作用型、あるいは両方の作用を持つものがあります。
- 直接作用型の非カテコールアミンは主にα・β受容体を刺激し、イソタリン、テルブタリン、アルブテロールなどが代表例です。エフェドリンは直接+間接作用を併せ持つ二重作用薬です。
最も重要な違い
カテコールアミンは常に直接作用し、作用時間が比較的短く、血液脳関門を通過しにくいです。対照的に、非カテコールアミンは直接・間接・二重作用が可能で、手術後の使用や長時間効果が期待でき、血液脳関門を通過できるものもあります。そのため、危機的状況での救命薬として重要な役割を果たします。
