脊髄結核の診断と主要ポイント

脊髄結核は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による脊椎の感染症です。新石器時代から人類を脅かす古い疾患で、開発途上国では依然として頻繁に見られますが、米国など先進国では稀です。感染は伝染性があり、特に成長期の子どもでは神経障害や脊椎変形を引き起こす恐れがあります。

診断の流れ

  1. 症状の経過

    平均して症状が出てから医療機関を受診するまでに3〜4か月かかります。最も初期に現れるのは腰背部の疼痛で、放散痛や神経根痛を伴うことがあります。発熱や体重減少も見られることがあります。

  2. 罹患部位と神経症状

    主に下部胸椎(約45%)と腰椎(約40%)に発症し、約半数で神経学的異常が認められます。馬尾症候群、感覚障害、神経根痛、対麻痺、痙性麻痺などが代表的です。

  3. 頸椎結核の特徴

    頸椎に結核が生じるのは全症例の約10%です。合併症が起こりやすく、頸部の疼痛・硬直に加え、嚥下困難や高音呼吸音が出ることがあります。

  4. 血液・皮膚検査

    結核が疑われる場合は検査を行います。HIV陰性患者ではツベルクリン皮膚試験が約90%陽性、赤血球沈降速度(ESR)は100mm/時以上になることがあります。

  5. 確定診断

    骨や膿瘍から結核菌を培養し、陽性が確認できれば診断が確定します。ただし、培養陽性になるのは約半数に限られます。

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