非定型抗体とは何か

非定型抗体とは

非定型抗体は、予期しないまたは異常な性質を持つ抗体の総称です。主に以下の5つのタイプに分類されます。

アロ抗体

同種の他者の赤血球表面抗原に対して産生される抗体です。輸血時の溶血反応や新生児溶血性疾患の原因となります。

自己抗体

自己の細胞や組織に存在する抗原に対して産生される抗体です。全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチ、自己免疫性溶血性貧血などの自己免疫疾患を引き起こします。

薬剤誘発性抗体

特定の薬剤に対して免疫応答が起こり、抗体が産生されます。溶血性貧血、血小板減少症、無顆粒球症などの副作用を引き起こすことがあります。

寒冷抗体

低温(通常は37℃以下)で赤血球と反応する抗体です。長時間低温にさらされると溶血性貧血を誘発します。

温暖抗体

体温(約37℃)で赤血球と反応する抗体です。輸血歴や妊娠歴のある患者で溶血性貧血を起こすことがあります。

非定型抗体は検出が難しく診断上の課題となりますが、適切な検査で特定し、適切な治療や合併症予防に繋げることが重要です。

免疫系障害 - 関連記事