フックワーム(鉤虫)の症状と対策

感染対象

フックワームは、ヒトや動物の肺、腸管、筋肉に寄生する線形動物です。ヒトにのみ感染する種(Ancylostoma duodenale、Necator americanus)と、犬や猫、爬虫類、牛などにも感染する種(Ancylostoma ceylanicum、Ancylostoma braziliense)があります。米国ではヒトへの感染は稀ですが、犬や猫への感染は比較的一般的です。

症状

  • 皮膚に侵入した部位(足、手、膝、臀部など)でチクチク感やかゆみが生じ、赤いトラックが皮下に見えることがあります。
  • 腸へ移行した場合、貧血、嘔吐、黒いタール様の下痢、食欲不振、体重減少などが現れます。
  • 肺に到達すると、呼吸困難や激しい咳が出ることがあります。

感染経路

フックワームは複数の経路で伝播します。母親が母乳を通じて子へ感染させることや、糞便中の卵が2〜10日で孵化し、幼虫が湿った砂地に潜んでいる状態で皮膚のひび割れから侵入します。また、汚染された食物や水を摂取することでも感染します。熱帯地域の湿った砂地が主な生息環境です。

治療

症状が出たら獣医師や医師に診断を依頼し、フックワームの存在を確認します。確定診断後は、ピラントール・パモエートやイベルメクチンなどの駆虫薬で駆除します。幼虫は薬剤だけでは死滅しにくいため、少なくとも2回の投薬が推奨されます。定期的な投薬スケジュールに従うことで、成熟した幼虫が卵を産む前に死滅させ、再感染を防げます。ヒトは多くの種にとって自然宿主ではないため、自然に死滅するケースもありますが、放置すると肺へ移行し重篤化するリスクがあります。

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