ブドウ球菌による前立腺感染

ブドウ球菌感染とは

ブドウ球菌(Staphylococcus)は皮膚や粘膜に常在する細菌ですが、増殖すると全身に感染症を引き起こすことがあります。健康な成人の約25〜30%が皮膚にブドウ球菌を保有しています。

前立腺への感染

前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、精液の一部を分泌する男性特有の腺です。ブドウ球菌をはじめとする細菌が前立腺に侵入すると炎症が起こり、腫れや痛みを伴う前立腺炎(プロスタティティス)になります。尿路感染症が同時にある場合、前立腺が感染しやすくなります。前立腺炎は急性と慢性の2タイプに分けられます。

主な症状

急性細菌性前立腺炎は急速に症状が現れ、精液や尿に血が混じる、悪臭のある尿、頻尿・切迫感、排尿困難、尿流の弱化、陰嚢の痛みなどがみられます。慢性細菌性前立腺炎は症状が緩やかで、腰部や陰嚢の疼痛、排便時や射精時の痛み、発熱、腹痛、会陰部の不快感が続くことがあります。

治療法

前立腺のブドウ球菌感染は主に経口抗生物質で治療します。重症例や腫れが強い場合は点滴による抗生物質投与が必要になることがあります。また、便秘予防のための軟便剤や、イブプロフェンなどの鎮痛・抗炎症薬が併用されることがあります。

合併症

腫れた前立腺が尿道を圧迫すると排尿が困難になり、膀胱に尿が溜まりやすくなります。その結果、膀胱炎を引き起こし、濁った尿や悪臭、排尿時の痛みが生じます。膀胱炎も抗生物質で治療します。

注意点

前立腺や膀胱に異常を感じたら、できるだけ早く泌尿器科の医師に相談しましょう。早期の診断と適切な治療が合併症を防ぎます。

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