Enterobacter cloacaeによる髄膜炎

Enterobacter cloacaeは、尿路感染症や心内膜炎、呼吸器疾患など様々な感染症を引き起こす細菌です。その中でも特に髄膜炎の原因菌として注目されています。

髄膜炎

髄膜炎は脳と脊髄を覆う膜(髄膜)の炎症です。ウイルス性が最も一般的ですが、Enterobacter cloacaeによる細菌性髄膜炎はまれながら致命的です。第三世代セフェム系抗生物質に耐性を示すため、治療が困難です。

リスク

思春期の若者が最も罹患リスクが高く、米国では全症例の約15%を占めます。寮生活や過密な環境、不規則な睡眠などがリスク因子とされています。

感染経路

くしゃみや咳、キスなどの飛沫で鼻や喉の粘膜に付着し、増殖後に血流に入り全身へ拡散します。

症状

インフルエンザ様の頭痛、発熱、首や関節のこわばりが主症状です。重症例では嘔吐、光過敏、痙攣、意識障害、発疹が見られ、放置すると聴覚障害や脳障害、腎不全、死亡に至ります。

予防・対策

2歳から55歳まで対象の四価結合型ワクチンが利用可能で、主要な髄膜炎菌に対する免疫を高めます。ワクチン接種に加え、手洗いの徹底、混雑した場所の回避、顔に触れる前のドアノブ等の消毒が有効です。

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