ブドウ球菌感染の概要と主な症状
ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は常在菌ですが、衛生状態の悪化や皮膚の損傷により血流に侵入し、さまざまな感染症を引き起こします。主な症状と治療法を以下にまとめます。
皮膚感染症
皮膚が擦り傷や切り傷で損傷すると、ブドウ球菌が傷口に侵入し感染します。症状は膿瘍、発疹、痛みを伴う蜂窩織炎などです。
食中毒
調理・加工された肉製品にブドウ球菌が付着すると、食べた人は数時間以内に激しい嘔吐と腹痛を起こします。通常は24時間以内に回復します。
菌血症
ブドウ球菌が血流に入り全身へ拡散すると菌血症となります。臓器に感染が広がりやすく、静脈内抗生物質で治療します。
トキシックショック症候群(TSS)
不適切な衛生管理や高吸水性タンポンの長時間使用が原因で発症します。高熱が急激に上昇し、迅速に治療しないとアナフィラキシーショックに至る危険があります。
化膿性関節炎
ブドウ球菌が関節に感染すると化膿性関節炎を起こします。最も多い部位は膝関節ですが、手首、肘、指関節でも発症します。
