豚インフルエンザとステロイド治療

歴史

臨床医は、鳥インフルエンザやRSV(呼吸器合胞体ウイルス)など、同様の呼吸器ウイルスで重症化した患者にステロイドを使用してきました。しかし、米国感染症学会(IDSA)の報告によると、これらの患者にステロイドは有益ではなく、むしろ子どものインフルエンザやクループ関連インフルエンザで一部効果が見られた程度です。

考慮すべき点

一方で、ステロイド使用が二次感染(カビ感染やサイトメガロウイルス感染)を引き起こすという多数の報告があります。特に妊婦がCMVに感染すると、重篤な先天性障害を招く恐れがあります。

専門家の見解

世界保健機関(WHO)は、H1N1(豚インフルエンザ)の治療にステロイドを常用しないことを推奨しています。ステロイドは、敗血症性ショックや副腎不全など、生命を脅かす合併症がある場合に限定して検討すべきです。

警告

長期間または高用量でステロイドを使用すると、H1N1患者に重篤な副作用が生じ、他の病原体による日和見感染のリスクが高まります。

今後の見通し

米国、フランス、カナダの研究者は、臨床現場でステロイドが使用され続けると予測し、安全性を評価するための研究を計画しています。

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