猫ひっかき病(CSD)の治療方法と対処法
概要
猫ひっかき病(Cat Scratch Disease、CSD)は、Bartonella henselaeという細菌が原因の感染症です。主に猫の唾液に含まれる細菌が、噛まれたり引っかかれたりした際に人へ伝わります。猫自身は通常症状が出ず、治療の必要もありません。免疫が正常な人では軽症で済むことが多いですが、症状が重くなるケースもあります。
治療が必要なケース
以下のような場合は、医師の診断のもと抗生物質治療を検討します。
- リンパ節が腫れたまま2〜3日以上痛みを伴う。
- 発熱が続く、または長期化している。
- 感染が骨、肝臓、その他の臓器へ広がっている疑いがある。
抗生物質の選択
有効性が高いとされる抗生物質は次の順です。
- リファンピシン
- シプロフロキサシン
- ゲンタマイシン
- トリメトプリム‑スルファメトキサゾール(TMP‑SMX)
ただし、培養検査で得られる in vitro 感受性は臨床上の選択基準にはなりません。
疼痛緩和と対症療法
痛みが強い場合は、アセトアミノフェン(例:タイレノール)やイブプロフェンを服用してください。また、腫れたリンパ節に温湿布を当てると血行が改善し、痛みが和らぎます。
リンパ節のドレナージ
リンパ節が大きくなり、強い痛みを伴う場合は、医療機関でのドレナージが検討されます。細い針を皮膚から挿入し、腫れたリンパ節内の液体を排出させることで、圧迫感と疼痛が軽減されます。
