インフルエンザ鼻スプレーのリスクとは?
概要
季節性インフルエンザとH1N1インフルエンザの予防接種は、注射と鼻スプレーの2種類があります。本稿では鼻スプレー(減衰生ワクチン)の特徴とリスクについて解説します。
ワクチンの構成
鼻スプレーに使用されるのは「減衰生インフルエンザワクチン(LAIV)」で、特定のウイルス株または複数株を弱毒化したものです。
効果と副反応
「減衰」とは、ウイルスが体温(37℃)で増殖できないほど弱められていることを意味します。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、鼻スプレー接種だけでインフルエンザにかかることは極めて稀です。ただし、軽度の咳、寒気、倦怠感、筋力低下などの一時的な症状が報告されています。
対象外となる人
以下の方には鼻スプレーは推奨されません。
- 2歳未満の乳幼児
- 49歳以上の成人
- 妊娠中の女性
- 慢性疾患や免疫不全状態にある方
予防効果と限界
15〜85か月(約1歳3か月〜7歳)の子どもに対する予防効果は約92%と高いですが、接種後に再度ウイルスに曝露されれば感染する可能性があります。
感染リスクに関する注意
CDCは、鼻スプレー接種者がウイルスを保有したまま近しい接触者に感染させる可能性は極めて低いものの、完全に排除できないと指摘しています。
