猩紅熱(スカーレットフィーバー)の診断手順
猩紅熱は、A群β溶血性連鎖球菌が産生する毒素によって起こる感染症です。呼吸器分泌物を介して感染し、19世紀には致死的な流行を引き起こしましたが、現在は抗生物質の普及により死亡率は低下しています。米国では依然として発生が報告されています。
診断手順
- 症状の出現
感染後1〜4日で急激に発熱、腹痛、倦怠感、筋肉痛、吐き気、喉の痛み、嘔吐などが現れます。 - 特徴的な発疹の確認
発熱開始から12〜48時間後に、鮮やかな赤色の発疹(猩紅熱特有の発疹)が出現します。 - 熱の経過観察
熱は最高で103〜104°F(約39.5〜40°C)に達し、治療せずに5〜7日で自然に下がります。抗生物質で治療すれば、1日以内に熱が下がります。 - 喉培養による細菌の検出
喉スワブ培養でA群β溶血性連鎖球菌が検出されます。急性期の約90%で培養が陽性になります。 - 臨床診断
症状と培養結果を総合して診断します。ただし、菌を保有しているだけのキャリアは10〜15%いるため、培養陽性だけで猩紅熱と診断することはできません。
