黄色ブドウ球菌感染症について

ブドウ球菌感染は水疱や膿瘍として現れることがあります。

症状・疾患

皮膚に現れる黄色ブドウ球菌感染の主な症状は、膿がたまった膿瘍、毛包炎(フォリキュル)、または腫れた膿胞です。赤く腫れ、痛みを伴い、膿が排出されることがあります。皮膚感染が最も一般的ですが、菌が血流に入り(菌血症や敗血症)、肺炎、肺膿瘍、心臓弁膜炎、さらには毒素ショック症候群など、全身性の重篤な疾患を引き起こすこともあります。

診断

軽度の皮膚感染は臨床診察のみで診断されます。重症例では血液や体液の培養が行われ、培養結果に基づき適切な抗菌薬が選択されます。

治療

軽度の皮膚感染には市販の三種混合抗菌軟膏などの外用薬が有効です。必要に応じて経口抗生物質が処方され、膿瘍は外科的に排膿します。命に関わる重篤感染では、点滴による静脈内抗生物質投与が行われます。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

MRSAは多くの抗生物質に耐性を示す黄色ブドウ球菌の株で、主に病院や介護施設、透析センターなどで問題となります。治療にはバンコマイシンが用いられますが、耐性が広がるリスクもあるため、適切な管理が重要です。

合併症

皮膚感染の重篤な合併症として、ブドウ球菌が産生するタンパク質により皮膚層が剥がれる「熱傷様皮膚症候群」があります。広範囲に及ぶと生命に危険が及び、点滴抗生物質と皮膚の保湿・脱水防止が必要です。小児に多く見られます。

予防

手洗いの徹底、切り傷や擦り傷の適切な処置、感染者との密接接触の回避、食材の衛生的取扱いが基本です。女性はタンポンを頻繁に交換し、吸収性の低いものを選ぶことも予防につながります。

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