シラミの種類と正しい対処法
シラミの種類
- 頭部シラミ(ヘッドラッシ):頭髪に住みつき、直接の頭と頭の接触や櫛・帽子の共有で広がります。
- 体シラミ(ボディラッシ):衣服の縫い目に卵を産み、血液を吸うために皮膚に這い寄ります。
- 恥毛シラミ(陰部シラミ、通称・クラブ):恥毛や陰毛に寄生し、主に性的接触で感染します。
- ブックシラミ(書籍シラミ):人間には寄生せず、木材・紙・本に生息。家庭内で見つけにくく、駆除が難しいです。
頭部シラミ
生態と感染経路
頭部シラミはジャンプも飛行もできません。感染は頭と頭が直接触れ合うか、櫛・ブラシ・帽子の共有で起こります。雌は1回に最大100個の卵(ニット)を産み、1日約6個ずつ産み続けます。卵は約8日で孵化し、幼虫(ニンフ)は約2週間で成虫になります。
治療と予防
市販のシャンプー型殺虫剤、天然オイル(ティーツリーオイル、酢、オリーブオイル等)やハーブ製品が有効です。処方薬が必要な場合もあります。治療の際は、すべての髪の毛をくしで一本ずつ確認し、ニットを除去します。衣類・寝具・ぬいぐるみ・カーテンなど洗濯可能なものは全て熱水で洗濯し、乾燥機で完全に乾かすことが再感染防止に重要です。
体シラミ
生態と感染経路
体シラミは衣服の縫い目に卵を産み、血液を吸うために皮膚に這い寄ります。卵は1~2週間で孵化し、成虫になるまでに9~12日かかります。皮膚にはかゆみや赤い点状の発疹が現れます。感染は直接の体接触や、未処理の衣服の共有で広がります。
治療と予防
専用のクリームやローションで皮膚を処置し、衣服は熱水洗濯または乾燥機で高温処理します。衣服から離れたシラミは5~7日で死ぬため、適切に処分すれば再発は防げます。
恥毛シラミ(陰部シラミ)
生態と感染経路
恥毛シラミは主に陰毛に寄生し、性的接触で感染します。年間約300万人の新規・再発例が報告されています。卵は毛に付着し、6~10日で孵化、ニンフは約15日で成虫になります。
治療と予防
市販の殺虫シャンプーや処方薬で除去し、感染した部位を清潔に保ちます。パートナーとの同時治療と、衣類・タオルの共有を避けることが再感染防止のポイントです。
シラミに関する事実と誤解
- シラミは「汚い人だけに寄る」わけではなく、むしろ清潔な頭髪を好みます。
- 犬や他の動物がシラミの媒介になることはほとんどなく、シラミは人間以外では長時間生存できません。
- ティーツリーオイル、酢、マヨネーズ、オリーブオイルは殺虫・忌避効果があり、化学薬品より安全に使用できます。
