天然痘が全身に及ぼす影響
初期感染
- 天然痘は感染者との直接的かつ長時間の接触により広がります。衣類、寝具、その他接触した物や体液もウイルスを媒介します。感染初期は高熱(38.5〜40℃)、頭痛・全身の疼痛、倦怠感、嘔吐が見られます。
舌と口腔
- 舌や口腔内に小さな赤い斑点が現れ、次第に潰瘍へと進行します。これにより粘膜からウイルスが放出され、体内に拡散します。
免疫系と循環系
- ウイルスは血流を介して全身へ拡散し、マクロファージなどの免疫細胞を大量に死滅させます。皮膚の血管も侵されます。
内部臓器
- 潜伏期中に血流でウイルスは脾臓や骨髄、肺、肝臓などに運ばれ、主にそこで増殖します。皮膚と粘膜以外の部位で病変はほとんど見られません。
皮膚症状
- 最初に顔に発疹が現れ、次に体幹・四肢へ広がります。発疹は丘疹へと変化し、固く丸い膿疱となります。膿疱は次第に液体を放出し、かさぶたを形成し、最終的に痂皮が剥がれ、瘢痕が残ります。
- 変異型天然痘は平坦な病変を、出血性天然痘は皮膚内出血を伴い、いずれも致死率が非常に高いです。
天然痘は全身性の感染症であり、皮膚や粘膜に顕著な病変を残すことが特徴です。
