オンコセルカ症(河川盲目)の生活環
初感染
感染した黒ハエが宿主の血を吸うと、ハエの口吻から幼虫が皮膚に付着し、傷口から体内に入ります。宿主の皮下組織で幼虫は成虫へと成長します。
ヒト内での成虫期
成虫は皮下の結節(結節)に最大15年も生息し、そこに多数のオス・メスが共存します。オスは約20〜40 mm、メスは30〜50 cm の大きさです。結節内で交尾し、メスはミクロフィラリア(微小線虫)を産みます。
ヒト内でのミクロフィラリア期
ミクロフィラリアは主に皮膚やリンパ系に存在し、血液、唾液、尿中にも見られます。長さは220〜360 µm、寿命は最大2年です。黒ハエが宿主を刺すと、血液と共にミクロフィラリアがハエに取り込まれます。
黒ハエ内での発育段階
シミュリウム属の黒ハエが媒介者です。取り込まれたミクロフィラリアはハエの中腸を通過し、胸筋へ移動して3段階の幼虫へと成長し、感染力を持つ幼虫(感染幼虫)になります。これらはハエの口吻に移動し、次の宿主を刺すまで待機します。
診断と治療
WHOは、黒ハエの個体数管理のための殺虫剤使用と薬剤治療の併用が有効としています。診断は皮膚生検や血液サンプルでミクロフィラリアを検出する方法、または特定抗原を検出する血液検査で行います。治療薬としてはイベルメクチンが第一選択です。
