狂犬病の初期症状と潜伏期間の概要

狂犬病は致死的なウイルスですが、発症までに数週間から数か月かかることがあります。犬では潜伏期間は3〜8週間、猫では2〜6週間、人間では3〜6週間が一般的です。稀に犬で6か月、ヒトで12か月という長期潜伏も報告されています。初期症状は医学的に「前駆期(Prodromal phase)」と呼ばれる段階で現れます。

行動症状

前駆期に現れる代表的な行動変化として、神経質、不安、イライラ、抑うつ感などがあります。動物は普段と違い孤立したり、友好的だった動物が攻撃的になる、逆に凶暴だった動物が甘えるようになることがあります。日を追うごとに行動は不安定で予測不能になります。

身体症状

身体的な初期症状は多様で、発熱、吐き気、頭痛、倦怠感、喉の痛み、過剰な唾液分泌、瞳孔拡大、筋緊張の増加、過度の発汗、脈拍の上昇、浅い呼吸などが報告されています。咬まれた部位ではかゆみ、チクチク感、放散痛、冷感が生じ、動物は傷口を舐めたり噛んだりして過剰に注意を向けます。

感覚症状

感覚面では光や音に対する過敏性が現れます。これらの感覚過敏も前駆期の重要なサインです。

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