成人の脊髄髄膜炎

脊髄と脳は髄膜で包まれており、3層の髄膜が保護しています。成人で髄膜が炎症を起こすと脊髄髄膜炎と呼ばれ、症状は多様で命に関わることもあります。

原因

  • 成人の脊髄髄膜炎は細菌またはウイルスが原因で起こります。ウイルス性はエンテロウイルスが最も一般的です。細菌性は主に肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)と髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)です。両者とも感染力があります。

診断のポイント

  • 原因の特定が重要です。通常、腰椎穿刺で脳脊髄液を採取し、ウイルスか細菌かを検査します。細菌性髄膜炎はウイルス性より重症化しやすく、治療方針が異なります。

主な症状

  • 症状は数時間で急速に現れることもあれば、数日かけて徐々に出現することもあります。共通する症状は発熱、頭痛、嘔吐、項部硬直、倦怠感、光過敏、眠気です。細菌性の場合は意識混濁や痙攣がみられることがあります。

合併症

  • 特に細菌性髄膜炎では重篤な合併症が起こり得ます。脳損傷による言語障害や麻痺、聴覚・視覚障害などの神経障害が報告されています。早期診断・治療が合併症リスクを低減します。

治療法

  • ウイルス性の場合は抗生物質は無効で、安静、十分な水分補給、解熱鎮痛剤で対症療法を行います。細菌性の場合は速やかに抗生物質投与が必要で、重症例では静脈内投与やステロイド併用が行われます。

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