クレブシエラ肺炎の症状と特徴
クレブシエラは腸内に常在する細菌で、約40%の人が保有しています。消化管や尿路でも感染しますが、最も重篤なのは肺での感染です。クレブシエラ肺炎は急速に進行し、重い肺炎を引き起こします。
症状の出現
クレブシエラ肺炎の特徴は、病勢が非常に速く進むことです。肺組織が急速に破壊され、症状が短時間で顕在化します。通常の細菌性肺炎に比べ、重症度がはるかに高いです。
初期症状
突然の高熱(摂氏39.5度以上)に加え、めまい・寒気が現れます。多くの患者は、厚く血液が混じった痰を咳き込むことが特徴です。この痰は粘性が高く、量も多いです。
進行症状
治療が遅れると、肺内に膿瘍が形成され、細菌が満ちた壊死組織が小さなポケットとなります。細菌は肺の裏側に穴を開け、結合組織に付着させることもあり、肺が虚脱(無気肺)することがあります。
拡散症状
肺から上部気道、特に鼻へと感染が拡がると、悪臭を伴う鼻汁や強い鼻閉がみられます。
院内感染と地域感染の違い
院内で発生したクレブシエラ肺炎は細気管支(気道の小さな管)に主に影響し、症状の出現は比較的緩やかで、喘鳴(ぜんめい)を伴うことが多いです。一方、地域で得られる感染は肺実質(肺組織)そのものに感染し、激しい咳が主症状となります。
