結核性髄膜炎とは何か
概要
結核性髄膜炎(TBM)は、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)によって脳と脊髄を覆う膜(髄膜)や脳脊髄液が炎症を起こす重篤な疾患です。免疫力が低下している人(HIV/AIDS、糖尿病、がん患者など)や、結核菌に曝露したものの潜伏している人に多く見られます。
症状
主な症状は次の通りです。
- 頭痛
- 発熱
- 吐き気・嘔吐
- 項部硬直(首がこわばる)
- 意識障害や錯乱
- 痙攣
- 昏睡
診断
診断には以下の検査が用いられます。
- 血液検査:結核菌に対する抗体や感染マーカーを測定。
- 腰椎穿刺(脳脊髄液検査):脳脊髄液を採取し、結核菌の有無や炎症の程度を調べます。
- 画像診断:CTやMRIで髄膜や脳の炎症所見を確認。
治療
治療は抗結核薬を最低12か月間投与する長期療法が基本です。多くの場合、静脈内(IV)で薬剤を投与します。感染が脳内に広がり液体がたまった場合は、外科的に排液や感染組織の除去が必要になることがあります。
予防
結核性髄膜炎の予防は、結核そのものの感染防止が最も重要です。
- 結核ワクチン(BCG)接種:リスクが高い子どもや成人に推奨。
- 結核患者との密接な接触を避ける。
- 結核に曝露した場合は予防的薬物療法を受ける。
早期受診の重要性
症状が疑われたら速やかに医療機関を受診してください。早期に診断・治療を開始すれば、完全回復の可能性が高まります。
