細菌が宿主の免疫系から身を守る方法とは
細菌は宿主の免疫系から身を守るために、さまざまな戦略を駆使しています。
1. カプセル
多くの細菌は多糖類からなるカプセルを細胞壁の外側に形成します。カプセルは食作用を防ぎ、免疫細胞に認識されにくくします。
2. 細胞壁
細菌の細胞壁は硬くて頑丈で、浸透圧や溶解から細胞を保護します。また、免疫受容体と結合できる分子を含み、免疫系の認識を妨げます。
3. 鞭毛・線毛
鞭毛や線毛は細菌の表面にある構造で、運動や付着に関与します。これにより免疫細胞から逃れたり、隙間に隠れたりして回避します。
4. 毒素
一部の細菌は毒素を産生し、宿主細胞を傷害します。毒素は免疫細胞を殺傷または機能不全に陥らせ、感染を助長します。
5. 酵素
抗体や補体系などの免疫分子を分解する酵素を分泌し、免疫の効果を低下させます。
6. バイオフィルム
細菌は表面にバイオフィルムと呼ばれる集合体を形成します。バイオフィルムは免疫細胞の浸透を阻害し、抗菌薬からも保護します。
7. 細胞内生存
一部の細菌は宿主細胞内部に潜むことで、免疫系からの直接的な攻撃を回避します。
8. 免疫回避分子
宿主タンパク質に似せた分子や免疫受容体を阻害する分子を産生し、免疫応答を妨害します。
