マイボーム腺炎とは? - 回答
マイボーム腺炎とは?
マイボーム腺炎は、まぶたにあるマイボーム腺(皮脂腺)が慢性的に炎症を起こす状態です。マイボーム腺は油性の分泌物(マイボーム)を産生し、涙液の一部として目を潤し、蒸発を防ぎます。
原因
正確な原因は不明ですが、以下の要因が関与していると考えられます。
- 細菌感染:皮膚や眼周囲に常在する細菌が腺内に侵入し炎症を引き起こす。
- ホルモン変化:妊娠、閉経、生理などのホルモン変動がリスクを高め、女性に多く見られます。
- 栄養不足:ビタミンA、亜鉛、オメガ3脂肪酸などが不足すると腺の機能が低下。
- 皮膚疾患:ニキビ、酒さ(ロザシア)、湿疹などと併発しやすい。
- 他の全身疾患:糖尿病、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス(SLE)など。
主な症状
- 目の乾燥感
- 焼けるような刺激感・チクチク感
- まぶたのかゆみや赤み
- まぶたにかさぶたやフケが付着
- 視界のぼやけ
- 光に対する過敏性
- コンタクトレンズの装着が困難になる
診断方法
症状と眼科医による視診で判断します。必要に応じて涙液層の分析やマイボーム分泌量の測定を行うことがあります。
治療法
症状や重症度に応じて以下の方法が用いられます。
- 温罨法:温かいタオルや専用のホットパックでまぶたを温め、油分を溶かして腺の詰まりを解消。
- まぶたマッサージ:優しく圧迫してマイボームを排出。
- 人工涙液:目の潤いを補い、乾燥による不快感を緩和。
- 抗生物質:細菌感染が疑われる場合に投与。
- 内服薬:ステロイドやシクロスポリンなど、炎症を抑える薬。
- 手術:重症例では詰まった腺を除去する手術が検討されます。
予防策
完全に予防する確実な方法はありませんが、リスクを減らすための生活習慣があります。
- まぶたを毎日2回、やさしい石鹸とぬるま湯で洗う。
- ドライアイがある場合は人工涙液を定期的に使用する。
- コンタクトレンズの装着時間を適切に管理し、こまめに休憩を取る。
- ビタミンA、亜鉛、オメガ3を豊富に含む野菜・果物・全粒穀物中心のバランスの良い食事を心がける。
- 適度な運動で全身の健康を保ち、免疫機能を高める。
マイボーム腺炎は慢性化しやすいですが、適切なケアと治療で症状をコントロールできます。目の違和感を感じたら早めに眼科を受診しましょう。
