ブドウ球菌とは何か?
ブドウ球菌(Staphylococci)とは
ブドウ球菌はグラム陽性の球状細菌で、人や動物の皮膚・粘膜に常在し、土壌・水・ほこりなど環境中にも存在します。皮膚や軟部組織の感染症の主な原因であり、肺や血流、その他の臓器にも感染します。
主な種と特徴
- Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌):最も病原性が高く、皮膚・軟部組織感染、肺炎、血流感染、食中毒など幅広い感染症を引き起こす。
- Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌):健康な人の皮膚や粘膜に常在する共生菌だが、免疫低下者や医療機器使用者で感染症を起こすことがある。
- Staphylococcus saprophyticus(サプロフィティックブドウ球菌):主に尿路に存在し、特に若い女性の尿路感染症の原因となる。
感染経路
感染は、感染した皮膚や粘膜との直接接触、または汚染された物品との間接接触により広がります。汚染された食物や水を介しての感染も報告されています。
主な症状
- 皮膚・軟部組織感染:赤み、腫れ、疼痛、膿の排出
- 肺炎:咳、発熱、呼吸困難、胸痛
- 血流感染:発熱、悪寒、低血圧
- 食中毒:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
治療と予防
抗生物質で治療しますが、使用する薬剤は感染したブドウ球菌の種類と重症度によって選択します。予防策としては、以下が有効です。
- 石鹸と水でこまめに手を洗う
- 感染者との接触を避ける
- 切り傷や創部を清潔に保ち、覆う
- 食材は十分に加熱し、傷んだ食品は避ける
- 腐りやすい食品は速やかに冷蔵保存する
