医療機関での感染症(HAI)とは

医療関連感染症(HAI)とは

医療関連感染症(Healthcare‑associated infections、略称HAI)は、病院や診療所、長期介護施設などの医療現場で取得される感染症です。重篤化したり命に関わることもあり、患者の治療費や入院期間の増大につながります。

主なHAIの種類

代表的なものには以下があります。

手術部位感染(SSI):手術切開部位に起こる感染。

肺炎:肺に感染が広がる状態。

尿路感染症(UTI):尿路に起こる感染。

血流感染:細菌が血液中に侵入する感染。

HAIのリスク要因

患者がHAIに罹りやすくなる要因は次の通りです。

医療機関での滞在期間が長いこと:滞在が長くなるほど感染リスクが上昇。

基礎疾患の有無:糖尿病、がん、HIVなどの疾患があるとリスクが高まります。

年齢:高齢者は若年者に比べて罹患しやすい。

免疫抑制状態:免疫機能が低下していると感染しやすくなります。

医療機器の使用:カテーテル、人工呼吸器、静脈ラインなどがあるとリスクが増大。

HAIの予防策

以下の対策を実践することでHAIの発生を抑えることができます。

手指衛生:医療従事者は石鹸と水で頻繁に手を洗い、患者も石鹸またはアルコール消毒液で手指を清潔に保ちます。

接触予防策:感染症患者のケア時に手袋、ガウン、マスクを着用し、接触による拡散を防止します。

隔離:感染症患者は個室で隔離し、他の患者への感染リスクを低減します。

抗菌薬の適正使用:必要な時にのみ、適切な薬剤・用量で使用し、耐性菌の発生を防ぎます。

環境の清掃・消毒:医療施設は定期的に清掃・消毒を行い、病原菌の除去に努めます。

医療関連感染症は深刻な問題ですが、適切な予防策を講じれば十分に防げます。日常の手指衛生や環境管理を徹底し、リスクを最小限に抑えましょう。

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