生殖能力を高める薬の種類とリスクは?
不妊治療やホルモンバランスの調整のために、医師の処方で使用される薬剤がいくつかあります。これらは経口薬や注射薬として自己投与できるものもあり、産科医や生殖内分泌専門医が適切に管理します。以下に代表的な薬剤と主な副作用・リスクをまとめました。
アスピリン(低用量)
体外受精(IVF)サイクルや、早期流産を繰り返す女性に低用量のアスピリンが処方されることがあります。血液をサラサラにし、子宮内の血栓形成を防いで受精卵の着床を助けます。
- 胃腸症状(胸焼け、胃もたれ)
- まれに出血傾向の増加
クロミフェン(クロミッド、セロフェン)
経口薬で排卵を促進します。卵巣が大きくなることやほてりが報告されていますが、薬を中止すれば通常は改善します。複数の卵が同時に排卵するリスクがあり、約8%の確率で多胎妊娠になります。
- 卵巣肥大
- ほてり・発汗
- 多胎妊娠の可能性
FSH(卵胞刺激ホルモン)注射
月経後に自然に分泌されるホルモンを医薬品として注射し、卵子の成熟を促します。過剰刺激により卵巣が腫れることや、情緒不安定になることがあります。
- 卵巣過剰刺激症候群(腹水、腹痛)
- 情緒変動・うつ症状
- 多胎妊娠リスクの上昇
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)注射
体内に自然に存在するホルモンで、排卵のタイミングを誘導するために使用されます。現在のところ、特筆すべき副作用は報告されていません。
ヘパリン注射
血液を抗凝固させる薬で、流産歴のある女性や血栓症のリスクが高い女性に投与されます。出血リスクを低減し、妊娠維持を助けます。
- 骨密度低下
- 鼻血、過多月経
- 脱毛
レプロリド(ルプロン)注射
エストロゲン産生を抑制し、早期排卵を防ぐためにIVFサイクルで使用されます。更年期様の状態を一時的に作り出すため、短期的ににきびや多毛、ほてり、筋肉痛などが起こります。妊娠中に使用すると先天性異常のリスクがあるため、妊娠中は禁忌です。
- にきび・多毛症
- ほてり・体の痛み
- 妊娠中の使用は胎児へのリスクあり
