不確定性大腸炎(IBD)とは?

炎症性腸疾患(IBD)と不確定性大腸炎

炎症性腸疾患(IBD)は、腸の組織が炎症と腫脹を起こす疾患群です。代表的なものはクローン病と潰瘍性大腸炎(UC)です。患者に両方の特徴がみられる場合、診断名として「不確定性大腸炎(indeterminate colitis)」が用いられます。

クローン病と潰瘍性大腸炎の違い

  • クローン病は消化管のどの部位でも炎症を起こしますが、特に小腸の末端部(回腸)に多く見られます。
  • 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症と潰瘍が生じ、主に大腸全体に広がります。

原因

IBD全体の正確な原因は不明ですが、免疫系の異常が関与していると考えられています。体が外来物質を排除しようとする免疫細胞が、誤って腸の健康な組織を攻撃してしまうことが主なメカニズムです。

主な症状

  • 下痢(血便を伴うことも)
  • 左下腹部の痛みと疲労感(潰瘍性大腸炎)
  • 右下腹部の痛み、発熱、口内潰瘍(クローン病)
  • 食欲不振・体重減少(両方のタイプで共通)
  • 直腸の潰瘍が頻繁に見られることもあります

発症率・リスク要因

ミルトン・S・ハーシー医療センターのデータによると、IBDは子どもから若年成人に最も多く見られる消化器疾患です。発症年齢は10〜30歳がピークで、男女比はほぼ同等です。ユダヤ系の血統や家族歴がある人は罹患リスクが高くなります。

治療法

IBDの根本的な治癒薬は現在ありませんが、免疫抑制薬(例:プレドニゾン)で炎症をコントロールできます。薬物療法で効果が不十分な場合は、外科的手術が検討されます。

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