クローン病と疼痛管理のテクニック
クローン病は炎症性腸疾患(IBD)の一種で、消化管全体に慢性的な炎症が起こります。大腸や小腸の全層が関与し、米国クローン病・潰瘍性大腸炎財団によると、約50万人の米国人が罹患しています。発症は主に15〜35歳の若年層です。根本的な治癒法はありませんが、痛みや症状をコントロールするための治療法がいくつかあります。
抗炎症薬
クローン病の初期治療として、まず抗炎症薬が用いられます。ステロイド系薬剤は炎症抑制に有効ですが、顔面浮腫、睡眠障害、高血圧、2型糖尿病などの副作用が報告されています。
免疫抑制剤
抗炎症薬だけで効果が不十分な場合、免疫抑制剤が処方されます。代表的な薬剤はアザチオプリン(商品名:イムラン、アザサン)です。効果が現れるまでに2〜4か月かかることがあります。
抗生物質と外科手術
膿瘍や瘻孔(ろうこう)といった合併症が起きた場合、抗生物質で感染を抑えます。薬物療法で改善しない場合は、外科手術が検討されます。手術では損傷した腸管の切除や瘻孔の閉鎖、瘢痕組織の除去が行われます。
