高齢者の潰瘍性大腸炎に対する結腸切除術の治療

手術の必要性

高齢者の潰瘍性大腸炎患者は、定期的に消化器科医を受診し、年に一度の大腸内視鏡検査で大腸の状態を評価することが極めて重要です。複数回の検査で大腸にがんの疑いがある、または排便困難が続く場合、医師は結腸切除術(コロクトミー)を提案することがあります。


回腸瘻造設術(イレオストミー)付き全結腸直腸切除

結腸切除には主に2つの手術法があります。高齢者に多く選ばれるのは、回腸瘻造設術(イレオストミー)付き全結腸直腸切除です。この方法は、結腸と直腸・肛門を切除し、体幹部にイレオストミー袋を装着して排泄物を外部に排出させるものです。


回腸瘻造設術の回復

高齢者の場合、手術は1回の手術と約1週間の入院で済むため、回復が比較的早いです。術後4〜6週間は、栄養士や消化器科医の指導のもと、食事内容を調整する必要があります。回復後は通常の食事が可能ですが、イレオストミー袋は1日数回の排出が必要で、操作が難しい場合は介護者のサポートが求められます。


回復性全結腸直腸切除術(Jポーチ)

若年者や体力のある患者に多く行われる新しい手術法が回復性全結腸直腸切除術です。大腸を除去した後、残存腸にJ字型の小腸ポーチ(Jポーチ)を作り、自然排便を可能にします。手術は3〜4回に分けて行われるため、高齢者にとっては身体的負担が大きくなる可能性があります。


回復性全結腸直腸切除術の回復

高齢者の回復期間は若年者と同様に、各手術ごとに4〜7日間の入院が必要で、全手術を終えるまでに最大6か月かかります。その間は食事制限や複数の薬剤服用、生活様式の変更が求められ、固定収入の高齢者にとっては経済的・精神的負担となり得ます。

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