クローン病患者について
クローン病は消化管全体に炎症が起こる慢性疾患で、主に小腸の末端部や大腸の始まりに発症します。症状は激しい腹痛や下痢、体重減少などで、患者の日常生活に大きな支障を来すことがあります。
症状
- 激しい下痢、腹部の痙攣・痛み。
- 食欲不振と体重減少(消化吸収不良が原因)。
診断
- 身体検査に加え、バリウム造影、X線、内視鏡(大腸鏡・シグモイドスコピー)検査。
- 便検査や組織生検も行われます。
原因
- 遺伝的要因が関与し、約20%の患者に家族歴があります。
- ウイルスや細菌が免疫系を刺激し、腸管の炎症を引き起こす可能性があります。
リスク要因
- 男女ともに発症率はほぼ同等です。
- 20〜30代の若年成人に多く、特にユダヤ系や欧州系の白人に高い傾向があります。
治療
- 抗炎症薬や免疫抑制薬で炎症を抑える薬物療法が中心です。
- 重度の場合は、炎症部位の切除や修復を目的とした外科手術が行われます。
- 根本的な治癒法は現在のところ確立されていません。
主な薬剤
- 抗炎症薬(ステロイドや5‑ASA製剤)を基本とします。
- 免疫抑制薬は免疫反応を抑えて炎症を軽減します。
- 膿瘍がある場合は抗生物質を使用します。
- 下痢止め、鎮痛剤、栄養補助剤などで症状を補助的に管理します。
サポートグループ
- 家族や友人の支援が重要です。
- 米国クローン病・潰瘍性大腸炎財団(CCFA)などの団体が情報提供やサポートグループへの参加機会を提供しています。
