虚血性大腸炎の治療法とは

虚血性大腸炎は、結腸への血流が低下することで起こる急性の腫れと炎症です。主な症状は左側腹部の痛み、急な排便欲求、血便です。軽症は数日で自然に改善しますが、重症になると結腸に永久的な損傷を残すことがあります。治療は症状の重さに応じて選択されます。

軽症の場合の治療

  • 症状が軽度であれば、入院は不要です。血圧を調整し、結腸への血流を改善する薬が処方されます。また、感染予防のために短期間の抗生物質が指示されることがあります。

血液凝固防止薬

  • 血栓が血流障害の主因となります。50歳未満で発症したり、血栓症の既往がある場合は、血液が過度に凝固しやすい状態が考えられます。ワルファリンなどの抗凝固薬が処方され、再発予防に役立ちます。併用中のサプリや薬剤は医師に必ず報告してください。

入院治療

  • 脱水が認められる場合は入院し、点滴で水分と栄養を補給します。腸を休ませるため、数日間は経口摂取を制限することがあります。入院期間は症状の重さに応じて決まります。

非外科的フォローアップ

  • 手術を行わない場合でも、定期的に内視鏡検査を行い、炎症の改善状況や出血・膿の有無を確認します。多くの患者は数日で症状が軽減し、数週間で完全に回復しますが、再発の可能性は残ります。

外科的治療

  • 症状が重く長引く場合や、激しい腹部圧痛・発熱が続く、出血性潰瘍・腸穿孔・壊死(壊死組織)・敗血症が認められる場合は、影響を受けた結腸部分の切除手術が必要です。壊死や敗血症があるときは、広域抗生物質と輸血も併用します。手術後は感染や合併症の有無を慎重にモニタリングします。

予防

  • 多くの患者は一度の発作で再発しませんが、虚血性大腸炎を副作用として挙げる薬(NSAIDs、エストロゲン、片頭痛薬、特定の抗精神病薬、ジゴキシン、プソイドエフェドリンなど)を使用している場合は、医師に相談して代替薬に変更しましょう。また、心疾患や高血圧といったリスク因子を適切に管理し、禁煙・定期的な運動を心がけることが重要です。

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