人工肛門と共に暮らすためのポイント

炎症性腸疾患や憩室炎、結腸がんなどの重篤な疾患により、人工肛門(コロストミー)が必要になることがあります。人工肛門は、腸の出口が体外に作られ、排泄ができない場合に便を受け止めるための開口部です。生活に大きな変化が伴いますが、適切なケアと準備を行うことで、日常生活をスムーズに送ることができます。

必要なもの

  • コロストミー用バッグや関連用品
  • 無香料の石鹸
  • タオル
  • 着心地の良い衣類

人工肛門のケア手順

  1. 備品の確保:手術後は、地元の医療用品店や病院で予備のバッグやストーマカバーを注文しましょう。医師や看護師に、退院後最初の数週間で必要になる用品と数量のリストを作成してもらうと安心です。
  2. バッグの排出:バッグが半分以上満杯になる前に空にします。バッグを開けて、便をトイレに流し、開口部を清潔に保ってから再装着します。毎回新しいバッグを使用する必要はありません。
  3. バッグ交換のポイント:使用するバッグの種類に応じて交換頻度は異なるため、退院時に指示を確認しましょう。ストーマはぬるま湯でやさしく洗い、石鹸を使用する場合は無香料・無添加のものを選び、柔らかいタオルで軽く拭き取ります。
  4. バリアフィルムの使用:ストーマ周囲の皮膚にバリアフィルムを貼り、乾燥と清潔を保ちます。その上に新しいバッグをしっかりと装着します。
  5. ストーマの観察:滲みや出血などの変化がないか定期的にチェックします。異常が見られた場合は感染の可能性があるため、速やかに医師に相談してください。

新しい生活への適応

  1. 衣類の選び方:バッグの上からでも快適に着られる服を選びましょう。ウエストがゴムで締め付けないゆったりしたデザインや、柄物のトップス・水着はバッグの目立ちにくさをカバーし、気持ちを楽にします。
  2. 日常生活への復帰:可能な限り以前の生活リズムを取り戻すことが大切です。医師から制限がある活動は確認し、職場や車、バッグの中に予備のテープやバッグを常備しておくと、外出先でも安心して対応できます。
  3. 周囲へのオープンなコミュニケーション:家族や親しい友人、特に子どもからの質問には率直に答えましょう。人工肛門は生活の一部となったことを受け入れ、話しやすくすることで精神的な負担が軽減されます。

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