クローン病の主な症状と影響
クローン病は炎症性腸疾患の一つで、腸の粘膜に炎症が起こり、様々な重篤な症状を引き起こします。症状が進行すると栄養吸収不良や貧血など二次的な健康問題も生じ、日常生活に大きな支障を来すことがあります。
腹痛と痙攣
炎症が進むと腸壁に潰瘍ができ、腫れや瘢痕組織が形成されます。これにより便の通過が妨げられ、激しい腹痛や痙攣、膨満感が生じます。重症例では腸閉塞を起こし、吐き気・嘔吐、入院が必要になることもあります。
血便
潰瘍が腸内で出血すると、トイレで鮮血が見られたり、乾いた血液が混ざった黒色便(メレナ)になることがあります。目に見えない潜血もあり、長期的な出血は貧血を引き起こす原因となります。
食欲不振・体重減少
炎症と腸の吸収障害により食欲が低下し、急激な体重減少や痩せ細る状態に至ります。嘔吐や吐き気を伴うことも多く、悪循環が続くと栄養不良がさらに進行します。
眼の炎症(ブドウ膜炎)
クローン病患者の一部で眼の炎症(ブドウ膜炎)が見られます。血流を介して炎症が眼に波及し、視力低下や痛みを伴うことがあります。早期に眼科医へ相談し、ステロイド点眼薬などで治療します。
関節炎
約23%の患者に関節炎が認められ、特に膝や足首に痛みや腫れが現れます。腸の炎症が悪化する時期に関節症状が同時に出現することが多く、数週間から数か月で改善することもあります。
